歯列の不正による
さまざまな悪影響

歯列不正は、身体全体に様々な悪影響を及ぼしている可能性があります。
歯並びの悪さは、見た目やかみ合わせが気になるだけではなく、 咀嚼と発音に影響します。

頭痛、腰痛、肩こり

成人矯正治療は年齢的には18才以降を対象にしています。矯正治療は社会的制約(学校や会社の仕事)を受けます。
具体的には、
装置が目立ちたくないので舌側矯正治療にしたい
むし歯や歯周病ですでに歯をいくつか失っている
顎が痛い(顎関節症)、顎が出ていたり逆に引っ込んでいたり、顔が曲がっている(顎変形症)
など様々です。
セラミックブラケットと白色ワイヤー(コーティングワイヤー)、舌側矯正、外科的矯正など専門的な高度の知識と技量が治療には求められます。 治療を始める際には費用や通院の条件以外に、より専門性の高い診療所を選択しないと再治療をしなければならない事例が見うけられます。 他の医療機関(大学病院や口腔外科や歯周病の専門医)などとの医療連携も大切です。

あなたに最適な治療法は?

目立たずに矯正したい

セルフライゲーション
ブラケット
(インターラクティブセルフライゲーション)

効率的に歯を動かすために、特に弱い力が必要な時期とねじりを加える時期があります。これを行うには、ワイヤーのサイズや結紮線(ブラケットにワイヤーをとめる細い針金)による固定の強弱で調整していました。セルフライゲーションブラケットは「自己結紮」矯正装置といい、ワイヤーとブラケットにかかる摩擦力を抑えながら治療します。結紮線によらずワイヤーのサイズや固さ(材質)によってブラケットとワイヤーの固定力を調整します。当院では、ラビアル装置(従来の外側の装置)とリンガル用(裏側の装置・舌側矯正)両方に使用しています。

歯科矯正用アンカースクリューとは

「歯科矯正用アンカースクリュー」と言う小さなスクリュー(ネジ)を歯ぐきの骨の部分に埋入し、歯を動かす時の固定源として用いる方法です。 歯を抜いた後に代わりとして埋め込む「デンタルインプラント」とは異なるもので、 直径は1.4~2㎜前後、長さは6~10㎜程のチタン合金製の微小なネジで、デンタルインプラントのように大きくありません。 矯正歯科治療が終わり、不要になれば除去します。

外科的手術を
併用するケース

2通りの方法を説明します。 1)成人では10代の頃に比べて身体の代謝が低下するので、それに伴い歯の動きは遅くなる傾向があります。これは生活習慣を見直すことで改善可能ですが、それ以外にも種々の原因があります。特に多いのが歯をすでに失ってしまい、動かすべき歯のとなりの骨が少なくなると同時に硬くなっている場合があります。 2)歯並びは年齢とともに変化します。わるくなることがあっても良くなることはありません。たとえば受け口を子どもの頃に治療をしないで放置すると歯並びばかりでなく、だんだん下あごが前に出てきます。矯正治療だけでも解消できるケースもありますが、顎離断手術(下あごの骨を後ろに動かす手術)を行う外科的矯正治療となります。矯正治療は保険適用になります。(適用するには、様々な要件があります。美容目的は不可)